糖尿病

糖尿病について

糖尿病糖尿病は、血液中の糖分(ブドウ糖)が過剰になり、血糖値が高くなる病気です。血糖値を一定に保つ役割を果たすインスリンの不足や、インスリンの働きが弱くなって高血糖が続き、全身の臓器障害を発症してしまいます。
また、インスリンが効きにくくなった場合は、過剰なインスリンが分泌される高インスリン血症を引き起こし、高血圧などにつながります。
糖尿病は、1型と2型に分けられますが、糖尿病全体の98%を占めているのが2型になり、主に生活習慣の乱れが引き起こしているものと考えられています。糖尿病は、全身の血管の動脈硬化を進行させて、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの発症リスクを高めます。さらに、失明や透析が必要になる腎不全、足の壊死による切断など深刻な症状を起こす合併症がいくつもあるので注意が必要です。そのため、早期発見と適切な治療を開始して、血糖をコントロールすることが大切です。

増加している糖尿病罹患者数

日本の糖尿病罹患者は増加傾向にあります。日本の糖尿病罹患者人口は、1,000万人を超えているとされています。糖尿病が強く疑われるHbA1c6.5%以上の方が、国民全体の12.1%(男性の16.3%、女性の9.3%)を占めています。(2016年国民健康・栄養調査より)

糖尿病の検査と治療

糖尿病は、初期症状に乏しいため、気づかないうちに進行しているのが特徴です。早期発見ができれば心身への負担が少なく治療を進めることができ、糖尿病の進行を抑えることができます。従って、健康診断などで糖尿病を指摘された場合は、早めにご相談ください。
当院では、患者さんが可能な限りストレスなく血糖値のコントロールができるように、患者さんの状態やライフスタイル、要望などに応じて治療方針や生活習慣改善のアドバイスを行っています。糖尿病の治療は、地道に続けることが大切なので、気になることがありましたらなんでも気軽に相談してください。

検査

糖尿病は、とくに初期には無症状なことが多く、健康診断などで指摘されて受診するケースがほとんどです。早期発見ができれば、治療も楽に心身への負担が少なく済みますが、定期的な血液・尿検査が大切です。糖尿病リスクが高い状態の境界型糖尿病の発見には、血液検査が不可欠です。肥満や高血圧、脂質異常症を合併しているメタボリックシンドロームは、とくに動脈硬化を進行させやすいため、早めの適切な治療が不可欠です。血液検査では、空腹時の血糖値が126mg/dl以上、或いは食後血糖値が200mg/dl以上で糖尿病が疑われます。この場合、糖尿病の典型的な症状があるか、再検査でも高い数値が見られると糖尿病と診断されます。
糖尿病と診断された場合、適切な治療と生活習慣の改善に加えて、定期的な検査が不可欠です。とくに、失明を避けるために眼科医を受診して定期的な眼底検査を受けることをお勧めしています。

血糖値の平均的な動きを調べる検査

血糖値は、食事や運動の影響を受けて常に変動しています。従って、血糖値検査1回だけでは、正確な診断ができません。当院では、血糖値の平均的な動きを調べるために、ヘモグロビンA1c(HbA1c)の測定を行っています。HbA1cは、食事や運動の影響を受けない過去1~2カ月の平均的な血糖値を反映している検査データです。

治療

糖尿病は、1型と2型に大きく分けられます。生活習慣病による糖尿病は、2型です。

1型糖尿病

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が強く障害されている状態で、インスリンがほとんど分泌できなくなっています。治療方法は、インスリンを注射で補う治療を行います。頻回注射法という即効型インスリンと、持続型インスリンを組み合わせた治療を行い、自己血糖測定も並行して行うことが多いです。

2型糖尿病

2型糖尿病は、肥満や乱れた生活習慣などによって発症する糖尿病です。インスリンが出にくいインスリン分泌不全やインスリンが効きにくいインスリン抵抗性が原因で発症します。治療方法は、食事療法と運動療法が重要です。食事療法の中心となるカロリー制限は、患者さんの体重や年齢、性別、ライフスタイルなど、人によって異なります。患者さんに合わせてカロリー制限を行うと同時に、必要な栄養素を十分に摂取できるように栄養バランスを考慮することが重要です。一方で、運動療法の継続により運動が習慣的になると、筋肉への血流を増やすためブドウ糖が細胞に取り込まれやすくなり、血糖値を下げる効果が期待できます。さらに、適度な運動を継続することで、筋肉が強化され、基礎代謝が上がります。そうするとインスリンの効果も出やすくなります。しかし、運動をやめてしまうと効果が減少してしまうので、一週間に3回程度のペースで運動を続けることが大切です。なお、呼吸器疾患や高尿酸血症の方は、適切な運動方法がかなり変わってくるので、必ず担当医師の指導を受けてから運動を始めるようにしましょう。
薬物療法では、作用や効力・服用のタイミングなど、患者さんに適した処方を行うようにします。患者さんの症状やライフスタイルを伺いながら処方していますので、気になることがありましたら遠慮なく相談してください。

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