生活習慣病は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを上昇させます
高血圧や糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は、ある日突然脳卒中や心筋梗塞などの重篤な発作を起こす可能性があります。とくに、複数の生活習慣病がある場合や、メタボリックシンドロームの場合は、検査数値が悪くなくても全身の血管の動脈硬化が進行しやすいので注意が必要です。偏った食生活や運動不足、慢性的な睡眠不足などの生活習慣の乱れは、日頃はなにも症状がなくても長い期間で続けば、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を発症させてしまいます。生活習慣病は、全身の血管に大きな負荷をかけ続け、突然脳卒中や心筋梗塞などの深刻な発作を引き起こします。こうなるまでに自覚症状がほとんどないため、健康診断などで生活習慣病を指摘された場合は、必ず早めに受診するようにしましょう。早めの診察を受けることで、早期発見と適切な治療を行い、数値をしっかりとコントロールすることが大切です。
生活習慣病の治療は、生活習慣の改善が基本ですが、時間がかかり、ちょっとした気のゆるみで進行させてしまうことがあります。定期的に動脈硬化の進行状態を調べることで、無症状の段階でも脳血管障害などの早期発見が可能です。
当院では、生活習慣病の方や血縁者に脳血管障害を発症した方がいる方、健康診断で精密検査が必要と指摘された方、脳血管状態に不安のある方には、頭部MRI検査をお勧めしています。
高血圧
脂質異常症(高脂血症)
糖尿病
糖尿病は、「1型」と「2型」とに分けられ、全体の約98%の糖尿病は、生活習慣病が原因の「2型」が占めています。糖尿病は、全身の血管に障害を起こし、動脈硬化を進行させます。糖尿病が重症化すると、失明や腎不全による透析、足の壊死から切断などの合併症や、脳卒中、心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こしてしまいます。重症化する前に、できるだけ早期に受診し適切な治療を開始して、血糖コントロールをすることが大切です。
健康診断・人間ドックで「再検査」・「要精密検査」を指摘された方
健康診断や人間ドックの結果において、生活習慣病や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの疾患の疑いや指摘を受けたり、要再検査・要精密検査と言われたら、すでに動脈硬化が進行している可能性があります。重篤な脳疾患や心筋梗塞などの病気を予防するためにも、早期受診をお勧めしています。