いびき

いびきについて

いびきいびきは、自分自身は眠っているので気付かないことが多いですが、家族などから「いびきがうるさくて眠れない」と言われ気付く症状です。いびきの症状が酷いと、周囲に迷惑がかかったり、嫌がられるなど日常生活に影響を及ぼします。また、いびきによって、質の良い十分な睡眠が取れず、日中に眠気を感じたり、疲労感が抜けない、集中力に欠けるなど、日常生活に支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。この場合、早めに専門医の診察を受けることをお勧めしています。

どうしていびきをかくのか

いびきの原因は、睡眠時に咽頭(のど)が狭くなり、呼吸をするときに狭くなった部分に空気が通過するので、狭くなったのどが振動して音が出ます。睡眠時は、のどを支えている筋肉が緩むのも原因のひとつです。筋肉が緩むと余計に咽頭が狭くなるので、いびきが出ます。もともと日本人の顎は小さく、肥満や飲酒、睡眠薬などによっていびきが出現しやすいとされています。いびきを引き起こす原因となる病気は、咽頭扁桃(アデノイド)が腫れた状態、口蓋垂(のどちんこ)が大きい場合、風邪や鼻炎で鼻が詰まっている状態、鼻中隔湾曲症(鼻の骨が曲がった状態)、過度な肥満、睡眠時無呼吸症候群などがあります。
本人は眠っているのでいびきに気付きませんが、熟睡できず睡眠が不安定なため、知らない間に睡眠不足に陥ります。現在、いびきは疾患として認められていませんが、慢性的ないびきは、決して望ましい状態とは言えません。

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放置していても大丈夫?

飲酒したときにかくいびきや風邪をひいたときだけかくいびきは、とくに問題ありません。心配ないびきは、病気が原因となっているいびきです、これは、慢性的な睡眠不足を招き、日常生活に支障をきたします。いびきの原因となる病気を治す必要があります。別の疾患の症状や中等症異常の睡眠時無呼吸症候群では、日中の過度な眠気のため運転事故の危険が伴います。さらに、いびきは高血圧などの生活習慣病の原因ともなり、症状悪化の原因にもつながるため、早めの診断と適切な治療が必要です。

いびきの治療方法

いびきが軽度の場合は、横向きで寝る体勢を維持することや、マウスピースを装着することでいびきを防止できます。とくに、咽頭扁桃が腫れた場合、のどを狭くしている部分を外科的手術で切除して治していきます。また、副鼻腔炎(ちくのうしょう)や鼻中隔湾曲症も外科的手術が有効です。アレルギー性鼻炎の場合は、鼻づまりを抑える吸入薬や飲み薬で治療していきます。

いびきの原因が肥満の場合は、まずはダイエットによる減量を行います。また、飲酒と肥満は密接に関係しているため、飲酒も控えながらダイエットを進めると効果が期待できます。問題は、睡眠時無呼吸症候群ですが、肥満が原因であることがほとんどなため、同じように医師の指導の元、ダイエットをお勧めしています。

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