コラム

アジョビ(CGRP関連薬)の頭痛予防効果について

local_offerコラム

「頭痛がウソのようになくなりました。いやまあ本当は少しあったけど、頭痛が減ったことという衝撃がつよくて。これなら早く使えばよかったですね!」

CGRP関連薬を投与後、つらい頭痛のない日常生活を過ごすことができて、また注射をうちに来てくださる患者さんが増えています。

当院では2022年3月開院以来、ガイドライン等に沿って、片頭痛の予防治療薬であるCGRP関連予防薬の皮下注射の実施を行っています。

 

今回は、CGRP関連予防薬のうち、2023年までのアジョビの投与実績について報告します。

2023年12月までの間でアジョビを投与している患者さんは20名ですが、そのうち効果判定を行う3回目の投与を終えている患者さんは12名であり、12名を対象として有効性を評価しました。

対象患者さんは男性4名、女性8名と女性に多く、年齢は26~64歳(平均40.7歳)でした。過半数の方が10年以上前から片頭痛の治療を開始されていました。

12名のアジョビの投与回数は4~10回(平均6回)です。

頭痛発作が起こる日数は、
アジョビ投与前には4~30(平均16.2)であったところ、アジョビ投与後は2~12(平均5.1)へ低下していました。

頭痛の程度を示すスコアであるHIT-6で評価すると、
アジョビ投与前は60~73(平均64.8)であったところ、アジョビ投与後は42~58(平均49.4)へ低下していました。

アジョビ投与によって頭痛の発作頻度や痛みの軽減が得られたという結果でした。

 

効果を実感した患者さんからは、
「正直なところ、注射なので抵抗感があったけど、これなら早く使えばよかった」
「寝込むことがなくなって助かっている」
「片頭痛はまだ少しあるけど、我慢できる程度になったので毎日がとても楽になった」
という声をいただくことが多いです。

小数例の治療実績ではありますが、有効性の高い予防薬であると考えています。
注射1本あたり3割負担の保険診療で12000円程度、と高めの薬価ではありますが、ぜひ一度お試しすることを検討していただければと思います。

もちろん、効果が不十分なケースもあります。他の治療法に変更したら改善した、などさまざまなケースも経験していますので、ご相談ください。

TOPへ