HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)をご存知でしょうか。
HPVワクチンとは、主に子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐワクチンのことです。
女性がワクチンを受けることで、子宮頸がんの発症予防や、前がん病変である子宮頸部異形成の予防、尖圭コンジローマ(性感染症)の予防になることから、国内でも数年前から積極的に接種をするように勧められているものです。
実は、このHPVワクチンは、男性に対しても接種することを多くの国で推奨されています。
男性がHPVワクチンを接種する主なメリットは、下記のように3つあります。
①発がん予防、②性感染症予防、③パートナーへのHPV感染予防
①自分自身の発がん予防
HPVは、子宮頸がんだけでなく、陰茎や肛門、咽頭(のど)にできるがん(悪性腫瘍)の原因となります。咽頭がんの中でも特に、HPVが発生に関与する中咽頭がんの発症は男性にとても多いことが知られています。HPVワクチンを接種することで、自分自身の陰茎がんや肛門、中咽頭にできるがんの発症を予防することができます。
②自分自身の性感染症予防
性感染症の一つに尖圭コンジローマという病気があります。陰茎にイボのようなものができることが特徴で、
これは主にHPVが原因となって発症するものです。自然に治ることもありますが、多くの場合は治療が必要であり、なかなか治らず長期間にわたって治療を要することも少なくありません。このような尖圭コンジローマの発症を予防することができます。
③パートナーへのHPV感染予防
男性自身がHPVワクチンを早めに接種しておくことは、HPVに自分自身が感染すること
日本では公費による接種は若い女性に対して行われていますが、世界的にはアメリカやイギリス、カナダなどで、女性だけではなく男性へのHPVワクチンの接種が公的に勧められています。現在は先進国の一部にとどまっていますが、徐々に広まっていく可能性があります。
日本国内では、自治体によっては男性への接種費用の助成を行っている場合もありますので、お住いの自治体情報を参照してください。
東京予防クリニックでは、9価のHPVワクチンの接種が可能です。ぜひご相談ください。